プロジェクションマッピングを用いた教材提案

当研究室では,VR/AR 技術とセンシングの技術を組み合わせることで,エンターテインメントや教育の現場で役に立つ効果的なコンテンツ提案に関する研究を行っています.

錯視効果を用いた仕掛け絵本の立体視システム

幼少期は,生涯に渡る人間形成の基礎を培う重要な時期となります.本研究では,幼児教育の教材としての「絵本」に注目しました.

絵本は,幼少期から想像力や知的好奇心を育む教育目的で広く利用されています.特に「仕掛け絵本」と呼ばれる本を開くと絵本の登場人物や建物が飛び出す仕掛けが施された絵本は,想像力などと同時に空間認識能力も鍛えることが出来るため,教育効果の高い教材として知られています.本研究では,家庭などで手軽に実現が可能な電子仕掛け絵本提示システムをプロジェクションマッピングで実現する研究を行っています.電子的に仕掛け絵本の立体的な視覚効果を実現する上で,アナモルフォーシスという錯視原理を利用した立体視映像の提示法を提案しました.

関連論文

  • 戸田 沙也香, 藤井 浩光: “プロジェクションマッピングによるインタラクティブな仕掛け絵本のための鑑賞者追跡”, 第22回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2021), 3E5-04, オンライン開催, December 2021.(SI2021優秀講演賞 受賞)[video(音声無)]
  • Sayaka Toda, Hiromitsu Fujii, “AR-Based Gimmick Picture Book for Household Use by Projection Mapping”, Proceedings of the 2021 IEEE 10th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE2021), OS-GAM.1, pp. 619-623 , Kyoto (Japan), October 2021.
  • 戸田 沙也香, 藤井 浩光: “錯視効果を用いた仕掛け絵本提示のためのプロジェクタ・カメラシステム”, 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会’21講演論文集(ROBOMECH2021), 大阪(オンライン), 2A1-M09, June 2021.
  • 戸田 沙也香, 藤井 浩光: “プロジェクションマッピングによる仕掛け絵本のための錯視効果を用いた立体視映像提示システム”, 第21回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会講演論文集(SI2020), 3E3-01, December 2020.
  • Sayaka Toda, Hiromitsu Fujii, “Projection Mapped Gimmick Picture Book by Optical Illusion-Based Stereoscopic Vision”, The 13th ACM SIGGRAPH Conference and Exhibition on Computer Graphics & Interactive Technique in Asia (SIGGRAPH Asia 2020), Article No. 34. [doi:10.1145/3415264.3425470]
  • 戸田 沙也香, 藤井 浩光: “仕掛け絵本の電子化のための錯視効果を用いたプロジェクションマッピング”, 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会’20講演論文集(ROBOMECH2020), 1A1-L02, 金沢, May 2020. [doi:10.1145/3415264.3425470]

研究紹介動画(音声なし)

デモ風景(ROBOMECH2021)

2面への投影(音声なし)

3面への投影(音声なし)

プロジェクションマッピングを用いた人形劇の舞台演出

関連論文

  • 堀井 健吾, 戸田 沙也香, 藤井 浩光: “人形劇におけるプロジェクションマッピングを用いた空間演出のための影除去”, 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会’22講演論文集(ROBOMECH2022), 札幌, June 2022.